次の授業、面倒じゃなぁ・・・。

そう思って、俺は屋上へと向かった。
ただ、屋上でも、日陰になっちょるお気に入りの場所があって、俺はそこへ向かった。

いつも通りの場所で、俺はいつも通りに寝転がり、目を閉じながら、授業の始まりを報せるチャイムの音を聞いていた。


「こら、仁王!何をしている・・・!!」


しかし、突如、頭の上で、そんな声が聞こえた。・・・真田みたいな喋り方じゃが、声が全然似とらんのう。


「・・・なんじゃ、。」

「あれ、バレた??真田くんっぽく言ったつもりだったんだけどなぁ。」

「バレバレじゃ。それに、真田が授業中に、こんな所におるわけないじゃろ。」

「そうか!それは盲点だったわ!」


そうは言うが、も本当はバレないとは思っとらんかっただろう。・・・毎度のことだからな。


「でも、雅治。授業中に、こんな所に居ちゃダメでしょ?きっと、真田くんなら本当に怒るよ?」

「同じように、ここにおるには言われたくなか。」

「ハハハ!そうだね!!じゃ、お互い、内緒ってことね?」


は、そう言うと、俺の隣に寝転がった。・・・ま、これも毎度のことだ。
俺たちは所謂、サボリ常習犯。とは言っても、昔は2人とも、ここまで酷くはなかった。

以前、は優等生と言われる側の生徒だった。俺は、その頃から少しぐらいはサボっていた。そんな俺たちが惹かれ合ったのは、タイプの違う人間だったからかもしれん。
それが付き合い始めて、いつしか、どちらも悪い方へと転がってしまった。


「次、国語だから、雅治はサボったの?」

「次は数学じゃ。」

「嘘・・・。そうだっけ??今、どの辺までやってるんだろうねぇ。」

「さぁなー・・・。別にテスト範囲さえ分かれば、できるじゃろ?」

「さすが、雅治!!天才!!」

だって、いつも上位の方にいるくせに。」

「まぁ、何とかなるもんね!」


こんなサボリ組の俺らじゃが、家ではちゃんと自習もしとるし、成績は良い方だった。
これは、教師からしても、同じ生徒からしても、あまり面白いことではないだろう。それ故に、俺たちに関わる奴は減っていった。

まさに悪いことだらけ。“ぶら下がり合い”としか思えんな。

それでも、構わない。たとえ、世界中を敵に回したとしても、と一緒に・・・。
それが何より、俺の望み。













あれ・・・?雅治がいない。

1度教室を見回してから、私は屋上へと向かった。
雅治のお気に入りスポットの1つで、サボるには絶好の場所。

だけど、屋上と言っても、ある程度の広さはある。その中で、雅治を見つけるのは至難の業・・・ではなく。日の当たらない、あの場所へ向かった。


「こら、仁王!何をしている・・・!!」


予想通りに、雅治の明るい髪を見留めた私は、雅治の頭の上で、いつものように真田くん風に注意をした。


「・・・なんじゃ、。」

「あれ、バレた??真田くんっぽく言ったつもりだったんだけどなぁ。」

「バレバレじゃ。それに、真田が授業中に、こんな所におるわけないじゃろ。」

「そうか!それは盲点だったわ!」


前よりかは似てきていると思うよ!でも、本物の真田くんは今頃真面目に授業を受けているだろう。


「でも、雅治。授業中に、こんな所に居ちゃダメでしょ?きっと、真田くんなら本当に怒るよ?」

「同じように、ここにおるには言われたくなか。」

「ハハハ!そうだね!!じゃ、お互い、内緒ってことね?」


私は、そう言うと、雅治の隣に寝転がった。・・・私だって、共犯者だもの。
私たちは所謂、サボリ常習犯。とは言っても、昔は2人とも、ここまで酷くはなかった。

以前、私は優等生と言われる側の生徒だった。雅治は、その頃から少しぐらいはサボっていた。そんな私たちが惹かれ合ったのは、タイプの違う人間だったからかもしれない。
それが付き合い始めて、いつしか、どちらも悪い方へと転がってしまった。


「次、国語だから、雅治はサボったの?」

「次は数学じゃ。」

「嘘・・・。そうだっけ??今、どの辺までやってるんだろうねぇ。」

「さぁなー・・・。別にテスト範囲さえ分かれば、できるじゃろ?」

「さすが、雅治!!天才!!」

だって、いつも上位の方にいるくせに。」

「まぁ、何とかなるもんね!」


こんなサボリ組の私たちだけど、家ではちゃんと勉強してるし、成績は良い方だった。
これは、教師からしても、同じ生徒からしても、あまり面白いことではないと思う。それ故に、私たちに関わる人は減っていった。

まさに悪いことだらけ。“ぶら下がり愛”とでも言おうかしら。

それでもいい。周りに何を言われたって関係ない。
雅治さえ居てくれれば、私は幸せだから。













 

初書き仁王夢でございます・・・!!いやぁ、超難しいです(笑)。
やっぱり、口調がわからなかったので、その対策として、仁王視点・ヒロイン視点の両方を書いてみました。これで、仁王さんの台詞を少なく&やや長めの文章が書けました(笑)。

それと、この話を書こうと思ったきっかけですが。
まぁ、タイトルそのままで、Janne Da Arcの「HELL or HEAVEN 〜愛しのPsycho Breaker〜」という曲から、です。文中にも、その曲の歌詞を引用させていただきました。
この曲は好きなんですが、このままじゃ「破滅を導く」と思うので(笑)、「Sincere」という夢も同時にアップしてみました。もしよろしければ、そちらもご覧ください。

('08/03/10)